外壁ってどんな種類があるの?外壁の種類と特徴
大東建設のお家コラムでは、これから住まい選びをしようという方や、住まいに対するお悩みをお持ちの方などに、住まいにまつわるお役立ち情報をお届けしてまいります。今回は、家のデザインに大きく影響する「外壁材」についてお送りいたします。
【色や質感など、さまざまな素材があります】
お家の形と同じくらい、外壁材もデザインを作り出す上で重要な建材だと言えます。素材はもちろん、形状、色、質感など、いろんな種類があり、コスト、耐久性などでも分類することができます。そして、主に7種類に分けることができます。
1. 窯業(ようぎょう)系サイディング
窯業系サイディングは、セメントと木質繊維などを薄い板状に加工した外壁材です。工場で加工されたボードを積み上げるように組んでいきます。継ぎ目はコーキングを使用します。コストを抑えられ、耐火性に優れているのが特長。デザインも豊富で、施工も簡単です。ただし、メンテナンスの頻度が7~8年程度と高いのがデメリットです。
2. 金属系サイディング
金属系サイディングは、金属板を加工し、内側に断熱材を施した外壁材です。施工方法は窯業系サイディングと同じく、積み上げるように組み、コーキングで継ぎ目を埋めます。窯業系サイディングよりメンテナンス頻度は低いものの、海の近くなどでは塩害、その他の地域でもサビには要注意です。
3. 樹脂系サイディング
樹脂系サイディングはメンテナンス頻度が低く耐久性に優れ、軽量である点も高いポイントです。また、継ぎ目にコーキングを使用しないため、頻度だけでなく、メンテナンス性そのものが高いのもポイントです。しかし、耐火性能がなく、カラーバリエーションも少ないのがデメリットです。
4. 木質系サイディング
木質系サイディングは、無垢の木を使用したサイディングです。木の温かみを感じられ、断熱性にも優れています。また不燃処理を施し、防火性・耐火性を備えた製品もあります。一方で、水に弱く、腐食・変形のデメリットもあり、メンテナンス頻度も高くなります。
5. モルタル
ここまで、「貼る」という感じの施工方法が多い素材が続きましたが、モルタルは砂とセメント、そして水を混ぜ合わせた素材を塗るという施工の外壁材です。また、工場で作られた製品ではなく、現場で職人さんによる施工という点が異なります。防火性も十分で、デザインの自由度も高いというメリットがありますが、いわゆる手作業となるため、職人さんの熟練度などに応じて品質が左右されます。またひび割れしやすいのがデメリットです。
6. タイル
外壁のタイルは主に、粘土などを焼き固めた、板状の外壁材です。耐久性に優れ、メンテナンス頻度も10~15年と長めで、30年以上というケースもあります。素材の強さとメンテナンス性の高さがメリットです。しかし浮いたり剥がれたりすることがあり、定期的な点検が大切です。
7. ALC
ALCは軽量気泡コンクリートの略で、これまでの外壁材とな異なり、パネル状の外壁材です。素材が軽いだけでなく、空気を含んだ素材のため水に浮くほど軽く、断熱性や耐火性に優れています。さらに耐久性も高く、メンテナンス次第では60年以上の耐久性を誇る製品もあります。ただし、やや導入コストがかかる点や、防水性を確保するために専用の塗料を使用する必要があるなど、デメリットもあります。
【まとめ】
今回は外壁材のお話をご紹介しました。当社では、さまざまな種類の外壁材の中でもALCを使用した「ヘーベルパワーボード」を採用しています。長期間にわたる耐久性、そして断熱性・防火性に優れている点から、永く住んでいただだきたいという当社の家づくりにマッチした外壁材として使用しております。当社では住まいづくり、住まい選びに関する様々な疑問、お悩みも承ります。ぜひお気軽にご相談ください。