屋根の種類と三州瓦について
大東建設のお家コラムでは、これから住まい選びをしようという方や、住まいに対するお悩みをお持ちの方などに、住まいにまつわるお役立ち情報をお届けしてまいります。
今回は、建物の一番上にある屋根のお話、そして当社で標準採用している「三州瓦」をご紹介いたします。
【外装の中で最も大切なのが屋根です】
建物の外側(外装)といえば、壁・窓や扉、そして屋根があげられると思います。これらの中で、普段の生活の中でなかなか目にしにくいのが屋根ではないでしょうか。建物の一番上、てっぺんにありますから、壁などとは違い、目立つようで目立たない存在かもしれません。しかし、外装の中で最も大切なのが、実は屋根です。
屋根の役割といえば、第一に、雨や雪をしのぐことです。当たり前のことのように思えますが、室内に雨が入り込むのを防ぐため、屋根材をすき間なく、しっかりと敷き詰めることはとても大切です。もし雨が室内に侵入してしまいますと、建物の骨組みである柱や梁が腐食する恐れがあります。また、雨漏りの原因になるだけでなく、カビが繁殖する原因にもなります。建物の劣化を早めるだけでなく、健康面にも悪い影響が出かねません。シンプルなようで、重要な役割を持つのが屋根なんです。
次に、風の侵入を防ぐ役割があります。すきま風が入り込んでしまうことで、冬だけでなく、夏も空調の効果が下がってしまい、快適な暮らしを妨げてしまいます。
さらに、生活音や雨音を抑える効果や、火事や地震の際にも屋根は重要な外装です。なにより、建物の美しさを保つ役割もあります。
【伝統と革新の融合。自然素材を使った三州瓦のご紹介】
屋根に使われる素材といえば、まず挙げられるのが瓦ではないでしょうか。実は屋根に使われる素材は主にこれらの種類があります。
・瓦(粘土系) 日本の住宅で主に使われているのが粘土系の瓦です。
・スレート屋根 主にセメントと繊維を材料とする、板状の屋根材です。
・ガルバリウム鋼板 壁材でもお馴染みですが、金属系の屋根材です。
・セメント系屋根 セメントで作られ、瓦状のものなど、様々な形の屋根材があります。
これらの中で、日本の建物(一戸建て)の約半数に使われているのが粘土系の瓦です。粘土を主な原料とし、窯で焼き上げて作るため、陶器瓦とも呼ばれます。
この陶器瓦の中でも、愛知県西三河地方で生産されているのが「三州瓦」です。江戸時代から約300年に渡り生産されています。
まず最大の特徴は、高い耐久性能。他の素材とは異なり、30年後も塗り替えなどのメンテナンスが不要なほどです。
高い防水性も大きな特徴です。作り方がほぼ同じの、陶器のカップやお皿を思い出していただければイメージしやすいかもしれません。しっかりと雨や雪を防ぐことで、建物を守ります。
また、元々の素材が不燃材のため、耐火性能も備えています。同じく、断熱性能も備えた素材ですから、夏は涼しく、冬は暖かな快適性も特徴です。
実は耐震性が高いという特徴もあります。これは実物大テストで実証済み。伝統を活かしつつ、技術革新により建物にもやさしい屋根材へと進化しています。
長い間、日本の建物に使われてきた瓦は、日本の建物だけでなく、気候や自然災害にも対応した屋根材だといえます。
【まとめ】
今回は、屋根について、また「三州瓦」についてご紹介しました。大東建設では、すべてのお家に三州瓦を標準で採用し、永く快適に住んでいただける家づくりを追求しています。また、当社では、住まいづくり、住まい選びに関する様々な疑問、お悩みも承ります。ぜひお気軽にご相談ください。