「土地（形状や方角など）について」（その2）

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2025年11月10日

「土地（形状や方角など）について」（その2）大東建設のお家コラム🏠

　大東建設のお家コラムでは、これから住まい選びをしようという方や、住まいに対するお悩みをお持ちの方などに、住まいにまつわるお役立ち情報をお届けしてまいります。

今回は「土地」について、形状（形・状態）や方角といった視点から、4回に分けてご紹介します。今回はその2回目です💡

【不整形地…不整形というものの、形状のメリットを活かせることも】

　前回は土地の中でも整形地に分類される土地をご紹介しました。今回は不整形地についてご紹介します。

　整形地が原則として正方形あるいは長方形の形状なのに対し、不整形地はそれ以外の土地を指します。「不整形」という言葉から、どうしてもイメージが悪く思われがちですが、実は整形地よりもお得だったり、デメリットと思われがちな、土地の形状をメリットとして活かすことも可能です。

　＜不整形地について＞

　不整形地は大きく分けて4つあります。さらに、整形地ではあるものの、間口が狭く、奥行きが長い形状の土地も不整形地に挙げられる場合があります。これを含めますと5つとなります。

●三角地

　三角地は「角地」と呼ばれることもある形状の土地です。

2つ以上の道路に接しているため、接してる部分が鋭角となり、全体の形が三角形になるためにこう呼ばれています。

（注意）例外として、整形地でも、道路が接している部分が直角の「角地」が存在します。

　2つ以上の道路に接していますから、その分建物との間隔が開き、他の土地と比べ、採光を確保できるというメリットがあります。同時に開放的な空間でもあります。

反面、三角の形から、建物を建てるとき、使いにくい場所（デッドスペース）が生まれることが多く、建物の間取りを作るときに難しい部分が出て来るのがデメリットです。

《参考図》

●台形地

　その名の通り、台形の形状を持つ土地です。

各辺の交わりが（ほぼ）直角の整形地に対し、各辺が異なった角度で交わるため、整形地と同じ四角形ながら、建物を建てるときの自由度に欠けるというデメリットがありますが、土地の向き・角度を活かして建物を建てられると、隣の建物と目線が被りにくいというメリットがあります。

　ただし、各辺の長さが極端に異なる台形地の場合は、三角地同様、デッドスペースが生まれやすいというデメリットもあります。

《参考図》

●傾斜地

　土地の中に傾斜があると、傾斜地に分類されます。（土地全体の一部の場合も同様です）。高低差があるため、高台の方に建物を建てれば開放的で採光も十分に得られ、豊かな眺望を楽しめる場所もあります。

　山間の別荘地などでも見られる形状の土地ですが、傾斜の角度が急だったり、あるいは高さに差がありますと、擁壁（ようへき）を設置したり、土砂崩れを防ぐ地盤改良をする必要があるなど、逆にコストが掛かってしまうというデメリットもあります。

土地を先に買うときは、あらかじめ、擁壁設置が必要か不要か、あるいは地盤改良は済んでいるかなど、事前に確認する必要があります。

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擁壁（ようへき）とは、

崖や斜面など高低差のある土地の土砂が崩れるのを防ぐための、壁状の構造物です。

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《参考図》

●旗竿地

　土地の形状が「竿についた旗」のように見えることから呼ばれる形状の土地です。よく、長方形の土地を2つに分けて販売する際などに見られる形状です。道路より奥の位置に建物を建てる部分があるため、敷地延長、あるいは略して敷延と呼ばれることもあります。

　道路に接している長さ（間口）が、法令で定められている2メートルギリギリの場合、車の駐車スペースが確保しにくく、通路部分が長いと、その部分の活用が難しいなどのデメリットがあるものの、道路面から建物が離れることで、静かな住環境を得られるというメリットもあります。

《参考図》

●うなぎの寝床

　実は「うなぎの寝床」と呼ばれる形状の土地は、もともとは長方形の整形地です。

しかし、極端に間口が狭く、かつ奥行きが長い土地は、例外的に不整形地に分類される場合があります。

　かつて、間口の長さで税額が変わったと言われる、大阪や京都の街で主に見かける形状が、他のエリアでも旧市街地で見かけます。どうしても道路に面している長さが短いため、日当たりが悪くなる（周囲の建物との間隔もとりにくいため）などのデメリットがある反面、土地価格が安く設定されたり、奥行きがある分、空間が広く感じられるなどのメリットがあります。

《参考図》