「家事動線とは」大東建設のお家コラム🏡
大東建設のお家コラムでは、これから住まい選びをしようという方や、住まいに対するお悩みをお持ちの方などに、住まいにまつわるお役立ち情報をお届けしてまいります。
今回は「家事動線とは」というタイトルで家事動線の必要性や、どんな家事動線がよいのかについてご紹介いたします。
【そもそも、家事動線とは?】
お家の広告を見ていますと、「家事動線」という言葉を目にすることがあると思います。家事動線とはその名の通り、調理・掃除・洗濯といった、家事をする際に通る「室内の道のり」を指します。
似た言葉に「生活動線」がありますが、これは家事動線に加え、家族が室内を動くときの道のりを指します。
【家事動線を考えないと「暮らしにくいお家」に?】
そもそも、お家(この場合は室内)を設計するときに重要な要素は主に、「住む人が安全に、そして快適で機能的な空間を生み出すか」です。安全でないと日々の暮らしは不安でいっぱいですし、快適でなければストレスが溜まります。機能的でなければ(時間や空間などに)ムダなことが増えてしまいます。
家事動線も同じく、もし調理する場所と洗濯する場所が室内の端から端まで離れていたら、ご飯を作りながら洗濯機を操作することは困難です。あるいは、掃除がしにくい間取りというのは、これまたストレスが溜まることでしょう。
昔のお家は、水回りの位置を決めるとき、生活排水やトイレの構造などの関係で、ニオイや衛生面を考え、わざと室内の両端に設置した間取りもありました。現在では水道(上水道)、生活排水(下水あるいは浄化槽)を衛生的に配置しやすいため、キッチンと洗濯機置場、浴室、トイレと、それぞれの距離は近くなっています。これにより、家事を行うときに、動く距離が短くなり、ムダなく、効率的に家事をこなすことができるようになりました。
【動く道筋を短くするか?ムダな空間を減らすか?そしてプライバシーは?】
実は家事動線を考えるとき、もう一つの大きな課題があります。家事動線と同じく、生活動線もお家を考える上で大切な要素になりますので、ここからは「動線」の考え方を拡大し、家事動線と生活動線、両方について考えてまいります。
もし家事動線・生活動線のいずれも短くする一番の方法は、水回りを一箇所にまとめ、部屋の中の仕切り(間仕切りといいます)や扉を全てなくしてしまうことです。しかし、それでは室内の様子が丸見えです。いくら家族で住んでいるとはいえ、これはありえません。つまり、家事・生活動線を短くするというシンプルな方法では、家族のプライバシーを守ることができなくなってしまいます。
ここで、室内の動線を、簡単に図にまとめてみました。
※「室内とその中を移動する動線を赤線で示した図。
生成AIにて作成。特定の間取りを示したものではありません」
図では一般的なお家同様、部屋を仕切り、扉も設えてあります。赤い線は、大まかな動線を示しています。いかに家族で室内を行き来しているかがわかります。
実は、一見すると同じように見える室内空間(間取り)も、実は動く道筋、ムダをできるだけ省いた空間設計、家族のプライバシーへの配慮のすべてが考慮された結果ともいえます。そして、これら一見すると相反する条件ではありますが、家族が安全に移動でき、普段の家事も楽々で、家族みんなのプライバシーも守られていることが理想であり、その中でも特に、家族の移動や家事をする際の移動距離が短いことが、理想的な家事動線、あるいは生活動線であるといえます。
【家族構成や年齢なども重要な要素です】
朝の身支度をするとき、出かける時間が近いと、水回りには家族があふれることがあるかと思います。ダイニングキッチンではみんなのお弁当や朝食を準備するママと子どもたちが大慌て。すると今度は洗面やトイレが渋滞。ホームドラマでありそうな場面ですが、家族が一斉に動き出すと、生活動線・家事動線は渋滞しかねません。最近では1・2階にトイレや洗面を設置し、朝の時間に家族同士が渋滞しないように工夫されている間取りもありますが、特に子育てファミリーにとって、朝のひとときは混雑します。一方、セカンドライフをのんびり過ごしたいというご夫婦であれば、朝の身支度は大慌て、なんてことは皆無でしょう。しかし、家事を行うときにキッチンから洗濯機のある洗面所、お風呂掃除に浴室へ、という道のりが長くなりますと、体に負担がかかります。
一概には言えませんが、動線を考えるときに大切なもう一つの要素は、家族構成や年齢といった、一見するとお家造りやお家選びに関係なさそうな内容です。しかし、例のように、子育てファミリーであれば、出かける時間はバラバラなようで同じ時間帯です。こうしたことも、実は動線を考えるうえで大切なことになります。
【まとめ〜実は奥が深い「動線」でした】
お家の中でも、特に室内に関する歴史は、意外にも矛盾との戦いだったかもしれません。方や家事を効率よく、快適に行いたい。もう一方では、個人の空間は守られたい。あるいは、安全(この場合は衛生面や健康面に配慮したという意味)な室内空間を実現したい。これらの条件を、徐々に解決した結果が現在のお家の室内空間、間取りであり、動線だと言えます。今回はあえて触れていませんが、実は玄関の配置も、効率を考えるか、あるいはプライバシーを考えるかで、向きや形が異なってきます。最後は住む人の希望となるわけですが、そうした個々の好みも含め、実は奥が深い「動線」についてのご紹介でした。当社では、室内空間にまつわるご質問をはじめ、住まいづくりや、住まい選びに関する様々な疑問、お悩みについて承ります。ぜひお気軽にご相談ください。
【大東建設Instagram 施工事例等を随時更新中です♪】
【大東建設HP】
【好評分譲中の分譲地】
バナー画像クリックでSUUMOへアクセスできます!
資料請求・来場予約・お問い合わせ等お気軽にご連絡ください♪